家庭菜園

【直売所づくり】家庭菜園で余った野菜は売ればいい

家庭菜園を始めたのはいいけど想定外の収穫量に頭を悩ませているあなた!

僕もです!(笑)

この大量の野菜をどう処理すればいいのか!こんなに食べきれん!

わかりますその悩み。

プランターや都心の小さめのシェア畑で家庭菜園を楽しむ程度なら大丈夫だと思うのですが少し広めの畑を借りて家庭菜園を始めると想定外の量が取れますよね。

・近所の配るにも限界がある…
・お返しが野菜よりも価値が高いものが返ってくる…
・でも野菜はどんどんできる…
・どうしようこの野菜たち…

そんな悩みをともに解決しましょう!

野菜づくりって食べることも楽しいんですけどそれ以上に育てることが楽しくてついつい作り過ぎちゃうんですよね(笑)

わかります?あなたならきっとわかりますよね(笑)

野菜は直売所で売るのがベスト

先に結論をいうと売ればいいんです。

自分で作った野菜を売るんです。「いやいやー」と思ったかもしれませんが逆に売ったほうがいいと僕は思います。

野菜が採れすぎて消費できないなら選択肢は3つです。

・誰かにあげる
・捨てる
・売る

最初の選択肢、

『誰かにあげる』

この選択肢は最初にも書きましたが限界があるしお返しが来るから気まずい。
(消費に困ってるくらいだからお返しは正直いらない)

最初は珍しがって「ありがとうございます!」って喜ばれますが、そのうち相手が喜んでいるのか?断りきれずに嫌々もらってくれているのか?とわからなくなる。

ってか「内心嫌がっているのかな…」なんてくだらない想像をし始めちゃう。

そして次、

『捨てる』

この選択肢は普通にもったいない。
(せっかく育ってくれたから)

もったいないのもそうですが生ゴミで出すとゴミも大量になって面倒。畑に穴をほって捨ててる。これならゴミにはならず緑肥として土にかえってくれるからまだいい。

というもののやっぱり野菜に申し訳ない気持ちになる。だって食べれる野菜を捨てるんだもの。

じゃどうする?

最後の選択肢、『売る』です。

余った野菜をあげるんじゃなくて「売る」理由

最後の選択肢『売る』

個人的にはこれがベストだと思います。

なぜ?

・食べ切れない野菜を捨てずに食べてもらえるから。
・野菜を買う人は自分がほしい野菜を新鮮かつ格安で手に入れることができるから。
・「お金」という道具によって僕らも買う人も無駄に気を使わないで済むから。

あらためて『お金』って優秀。

今回の場合野菜が余ってるから本当はお返しなんていらないんですが、人は価値あるものを無料でもらうことが苦手です。

だからどうしてもお返しがしたくなってしまう。

この問題を解決してくれるのが「お金」です。

野菜をもらった側のもらったからには何かお返しをしないと気がすまないという気持ちを「お金」が満たしてくれます。

買う方は無料でもらうときに比べて「お金」を払うからお返しを考えなくてすむし、自分の食べたい野菜を選ぶことができる。いらないときは買わなくて済む。

売る方は消費しきれない野菜(品質はバツグン)を捨てなくてすむし、お金に変わるから嬉しい。

だから作りすぎた野菜は配るのもいいっちゃいいけどある程度以降は「売る」に方向転換したほうがみんな幸せです。

実際僕は「食べきれない野菜」がかなり減りました。

野菜直売所の作り方とポイント

売るのがいいのはわかったけどどうやんのよ。
何か資格とか免許とかいるの?勝手にやっていいの?

そんな疑問が湧いてくると思います。

ということで具体的に。

ちなみに作った野菜を販売することに対して許可は必要ありません。
(ジャムにしたりカットしたりして食品として加工販売するとなると話は別ですが)

まず野菜を売る方法として考えられるのが「ネット」「直売」の2通りあると思います。

ネットで野菜を売る場合

「BASE」や「メルカリ・メルカリショップ」など。

BASEは自分のネットショップ感が強いですね。ネットショップを立ち上げるのは本当に一瞬でできます。

ただ自分のショップなので電話番号や住所を開示する必要があって本気度が違います。ページのデザイン、金額、梱包など考えることがたくさんあるので面倒だと思う人には向きませんが自分のショップを作るのでクリエイター系の人には向いていると思います。

箱のデザイン決めたり、ステッカー作ったり。工夫は無限大!屋号も必要なのでもはや個人事業主です。

それに比べてメルカリは個人情報をさらす必要がないです。配送方法(メルカリ便)や集客方法(専用プラットフォーム)も比較的ラク。だから沢山の人が取引をやっている。

BASEのユーザー数は800万人、それに比べてメルカリは1800万人。
(2021年8月現在ネット調べ)

実際僕の妻もメルカリで野菜セットを販売して売れていました。他にも売ってる人がたくさんいましたね。

ただ、競合が多く値引きもあるので結局利益は少ないです。そして手間が多くかかる。

・野菜の収穫
・梱包状況と野菜の重さを写真に撮ってアップ
・説明文を入力
・出品後は鮮度が落ちる前に値引き
・売れたらすぐに梱包まとめて配送

手間の割には利益が少ないのがデメリット。

仕事としてやるんだったらいいんですが片手間に食べきれない野菜を販売するにしては時間を奪われすぎるんですよね。

だから僕は家庭菜園レベルでネット販売することに魅力を感じませんでした。

直売所で野菜を売る場合

というわけで野菜の直売所を作ってしまうことがおすすめです。

なんといっても楽です。野菜を置いておけば欲しい人が自分で買っていってくれますからね。

もちろん少しは時間を取られますがネット販売に比べたらスマホに張り付く必要がないし配送準備などものないのでだいぶ楽です。

一般的には1袋100円で販売されていますよね。だからネット販売に比べたら手間の割に利益率もいい。

というわけで実際に直売所を作ってみました。

直売所を作る手順

①設置場所を決める
②設計図を作る
③直売所を組み立てる
④野菜の梱包材を揃える
⑤売る

①設置場所(一番大切!)

売り場は自宅の近くがいいと思います。近さは最強です。野菜を並べるのも、回収するのも、集金も楽。

お客さんからしたら誰が売っているのかわかるから信用できる。ちなみに僕は家の前に小さな直売所を置いています。

②設計図を作る

直売所をネットで検索すると結構ガチなのが出てきますが農家じゃない限りそんなに大きなものを設置する必要はないです。

僕の畑が5m×10mですが本当に小さな直売所で十分足ります。

100平方メートル以上の農地で野菜のことを理解した栽培をすれば収穫量が増えて販売量を増やすことができると思いますが家庭菜園なのでそこまでの広さは必要ないですよね。

てかあんまり直売所の形にこだわりが無かったら既製品の棚とかでも全然いいです(笑)

③設計図をもとに直売所を組み立てます

普通に楽しいですね。木材を切って、子供とペンキを塗って、集金ボックスに鍵をつけて…楽しかったですよ!(ちなみに全部で8000円くらいかかりました)

④野菜の梱包

直売所だと大根1本とかトウモロコシ1本とかサイズの大きな野菜だとそのままでもいいですが葉物野菜とかトマトなどの小さな野菜は梱包が必要です。

「ボードン」と言われる結露しにくい袋がありますのでそれを使えば間違いないです。ホームセンターでも売っています。

⑤売る

あとは自分で作った直売所に野菜を並べて売れるのを待つばかり。

最初は自分が作った野菜が本当に売れるんだろうか。農家じゃないしな…なんて考えますが野菜の品質は問題ありません。自分で作って食べてみて思いませんでしたか?

「この野菜、スーパーで売れられているものより美味しい」

野菜は光合成で糖分を作りだしています。収穫後野菜は状態保持のためその糖分を使うので収穫とともに味が落ちていきます。

あなたが販売する野菜はとれたて新鮮なため美味しいのです。

しかも農家に比べて少量で育てているので農薬もほぼ使っていないはず。土壌細菌の多い環境で育った野菜だから体にもいいんです。つまりスーパーで売っているものよりも美味しく、健康にいいんです。

自信をもって販売しましょう!心配しなくても案外売れますよ!

直売所運営のポイント

自分で直売所をやってみて気づいたことを伝えたいと思います。参考になれば嬉しいです。

野菜を置くときのポイント

時間帯は色々実験してみる。
午前中に買う人、帰りに買う人などその場所に住んでいる人の購入時間を把握すると自分の予定と合わせやすいです。収穫の時間や販売量など。

販売する野菜の種類も実験してみる。
買う人と少し話してみると面白いです。トマトでも皮が固くてプチっとした食感が好きな人や甘いものが好きな人、皮が柔らかいものが好きな人など様々です。直売所の周りに住んでいる人が好きじゃないものを置いても売れませんから。

集金方法のポイント

基本的には現金だと思うので簡単に動かせない集金箱を置いて南京錠で管理するのが一般的です。

ただ支払い方法はそれだけではありません。

販売所をたまたま散歩で通った人や小銭が足りない人が喜ぶ支払い方法があります。PayPayです。

散歩していて偶然見つけた直売所で野菜を買おうと思ったとき小銭がなくて困ったことありませんか?僕は何度もあります。そしていつも思うことが電子マネーに対応していたらいいのになということ。

ただ、電子マネーだと電源や機材の準備など経費と手間がかかります。

でもPayPayはQRコードなので電源も何も必要なく「QRコードのシール」だけあればいいんです。更にPayPayのQRコードはアリペイやLINEペイにも対応しているので最高に便利です!

ということでPayPayの導入、おすすめです。

看板設置

野菜の紹介や予告など僕たちから買う人に向けて情報を伝達するのに役立つのが看板です。

例えば「午後の販売は16:30~」とか「もうじきトマトは終わりです」と書いておくと買う人の時間も無駄にしないようにする工夫ができます。優しい。

特に直売所で人気かつ糖度の低下が激しいトウモロコシと枝豆は販売の予告をしておくと行列ができるかもしれません。

(よく直売所で行列ができていることがありますがたいていトウモロコシです。もぎたては本当に美味しいですからね)

お店の名前も書いておくと直売所について話すときにいいかもしれません。

野菜を売ることに対する反感について

ここまで色々と書いてきましたが、

・自分が作った野菜を売るなんて…
・お金をとってまでやるなんて…
・集客とか売上とか、そこまで本気じゃないし…
・そこまでするのは面倒

という声も聞こえてきそうです。てか僕が実際に言われたことです(笑)

プロでもない自分が野菜を「売る」という行為に対してなんとなく良くないと感じたり、やったことがないことに対して分からないから否定的な気持ちになるのかなと思います。

でも大切に育てた美味しい野菜が食べきれず余っちゃって、それを受け取る人も気持ちよく処理するベストな方法が「売る」ことだと判断してやってみる。

いいと思います。

そもそも売れるほど野菜ができるってことは野菜づくりがうまく行っている証拠です。自分に自信を持って挑戦してみればいいと思います。

失敗したら失敗というデータが取れるので次に活かせるし。やってもないのに結果を決め込まずにとりあえずやってみればいいと思います。

やったことないことに挑戦するのは楽しいですしね!

野菜の直売所販売はおすすめ

ということで家庭菜園で余ってしまった野菜たちは自分で直売所を作って販売するのがおすすめです。

・食べ切れない野菜を捨てずに食べてもらえるから。
・野菜を買う人は自分がほしい野菜を新鮮かつ格安で手に入れることができるから。
・「お金」という道具によって僕らも買う人も無駄に気を使わないで済むから。

みんなWinWinになる直売所づくり。ぜひ大切な野菜たちが余ったときはやってみてください。

自分が作った野菜をおいしいと言って食べてくれるという新しい楽しみが味わえますよ。

追伸
ちなみに、ミニトマトはアホみたいに売れます。ゴーヤはなかなか売れません(笑)